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プレス金型構造が安全性に及ぼす影響

ソース:公開日時:2026-09-12 15:24:52クリック率:

プレス金型はプレス加工の主要な工程装備であり、プレス成形品は上型と下型の相対運動によって成形される。加工中、上型と下型が繰り返し開閉するため、作業者の指が金型の閉鎖領域に入ったまま、あるいは滞留した場合、人身安全に深刻な脅威をもたらす。

(一)金型の主要部品、役割及び安全要求

1. 作用部品

雄型・雌型は直接素材を成形する作用部品であり、金型の核心部品である。雄型・雌型は高精度かつ複雑な構造であり、以下の要件を満たす必要がある。 (1)十分な強度を備え、プレス加工中に破断・損壊しないこと。 (2)材料及び熱処理に適切な要求を設け、硬さ過多による脆性破壊を防止すること。

2. 位置決め部品

位置決め部品は素材の取り付け位置を確定する部品で、位置決めピン(プレート)、ストッパピン(プレート)、ガイドピン、ガイドプレート、ピッチカッター、サイドプレッサーなどがある。位置決め部品を設計する際は操作性を考慮し、過剰位置決めを避け、位置を確認しやすくする。前押し位置決め、外形位置決め、ガイドピン位置決めなどを採用する。

3. 押え、排出及び製品取り出し部品

押え部品にはブランクホルダー、押え板などがある。ブランクホルダーは絞り加工素材にブランクホールド力を付与し、素材が円周方向の圧力により浮き上がりしわが発生するのを防ぐ。押え板は素材の移動や跳ね返りを抑制する。押出し装置、ストリッパプレートは製品の取り出しやスクラップの清掃を容易にする。これらはばね、ゴム、装置のエアクッションロッドに支持され上下運動する。押出し装置の設計には十分な押出力を確保し、運動にストッパを設ける。ストリッパプレートは閉鎖領域をできるだけ小さくするか、作業位置に逃げ溝をフライス加工する。露出したストリッパプレートの周囲には防護板を設置し、指の侵入や異物混入を防ぎ、露出面の角部は面取りにより鈍らせる。

4. ガイド部品

ガイドポストとガイドブッシュは広く使用されるガイド部品である。役割はプレス加工時に雄型・雌型の嵌め合い隙間を高精度に保つことである。このため、ガイドポストとガイドブッシュの隙間はせん断隙間より小さくする。ガイドポストを下型ダイベースに設置する場合、ストローク下死点においてガイドポスト上端面が上型ダイベース上面より 5~10mm 以上上になるようにする。ガイドポストはダイブロックや押え板から離れた位置に配置し、作業者が腕をガイドポストを越えて素材の出し入れをしなくて済むようにする。

5. 支持及び固定部品

上型ダイベース、下型ダイベース、シャンク、雄雌型固定プレート、受け板、ストッパなどを含む。上・下ダイベースはプレス金型の基礎部品で、その他各部品が取り付け固定される。ダイベースの平面寸法、特に前後方向は成形品に適合させ、過大または過小は操作性に悪影響を及ぼす。 一部の金型(抜き、穴抜き金型など)では製品取出しを容易にするため、ダイセット下部に受け板を設置する。この場合、受け板とダイベースをボルトで締結し、二枚の受け板の厚さを等しくする。受け板の間隔は製品取出し可能な範囲とし、間隔が大きすぎてダイベースが破断しないようにする。

6. 締結部品

ボルト、ナット、ばね、平行ピン、ワッシャなどを含み、一般的に規格部品を使用する。プレス金型では規格部品の使用量が多い。設計選定時には締結及び弾性押出しの必要を確保し、締結部品が作業面に露出しないようにし、人手への接触事故や作業の妨げを防止する。

(二)金型設計における安全上のポイント

構造上、材料供給、位置決め、製品取出し、スクラップ清掃が容易になるよう配慮する。小型部品の加工では、作業者の指、手首または身体の他部位が金型領域内に入って作業することを厳禁する。大型部品の加工で、作業者がやむを得ず手を金型内に入れて作業する場合は、金型内への侵入範囲を可能な限り狭くし、身体部位の滞留時間を短縮する。また金型危険領域を明確にし、必要な防護対策・装置を備える。

金型の各部品は十分な強度と剛性を確保し、使用中の損傷・変形を防止する。締結部品には緩み止め対策を施し、作業者への不慮の怪我を回避する。

加工中にスクラップまたはワークが飛散する現象を許容しない。作業者の集中力を妨げ、衝突怪我を引き起こす恐れがある。また、せん断品のバリによる手指の切り傷も回避しなければならない。

プレス作業時に作業者が大きな動作をすることを禁止し、身体が不安定な姿勢になることを防ぐ。作業中に過度で困難な動作が生じないようにする。プレス加工時の大きな騒音や振動を極力抑える。金型設計の全体図に金型質量を記載し、据付作業の安全を確保する。20kg 以上の部品を扱う場合は、揚重・運搬手段を設け、労働負荷を低減する。金型部品の組立・分解が安全かつ簡便で、手を挟む、切る危険がない構造とする。金型は解体して保管しやすいものとする。

要するに、金型の細かな不具合でも安全性に影響する。各作業の具体的な問題を分析した上で、金型の安全上の注意事項を定める必要がある。


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